佐々木康 氏
鴨肉を塩だけで味付けしてから遠赤外線でゆっくりローストし、その後冷めるまで余熱調理します。自家製の秘伝紫蘇エキスを使用した梅肉ソースは程よい酸味と塩味で食欲をそそります。さっぱりした味の中に鴨肉の深い味わいを感じることができてエビスビールとの相性もバッチリです。添えてある日向夏と合わせても美味しく召し上がれる逸品です。
ヱビスビール × 鴨のロースト = 1,000円
やはり「鴨が紫蘇と梅をつけてヱビスビールを背負ってきた」という昔話は本当だったんですね。鴨から出る贅沢な脂に上に添えられた紫蘇ベースの梅肉ソースが酸味一体(←自分で考えました)になりその酸味をかき消すようにヱビスビールがなだれ込みよりホップの香りがより楽しめる逸品。苦味と酸味がここまで合うんだな。そしてそのあと鴨の包み込むような芳醇な脂がそっと優しく毛布を掛けてくれるような。酸味と苦味ご苦労様的な。そして添えられた日向夏がやさしく「もう一度鴨いっちゃいなよ」と声をかけてくれている。ハーモニーとはまさに主役と名脇役とそこにいる影の立役者がいるから成立するのですね。