仲道敏夫 シェフ
まず、当店のガレットは生地が命。信州産の厳選した蕎麦粉を玄蕎麦で仕入れ、専用の挽き機で店内で挽きます。挽いてから、風味や味が落ち始めるので、当店ではなるべく当日使い切れる分だけ挽いて使用しています。蕎麦本来の苦みや酸味、甘味といった風味や味わいをしっかり生かした生地が特徴です。今回は独特な酵母の香りと味わいを持つ恵比寿ビールとは、とくに好相性で、蕎麦が恵比寿ビールと良くマッチするのがわかります。今回のガレットの具の主役は、フレンチのド定番、パテドカンパーニュです。当店のパテは、鶏肉を主とした、カロリー抑え目のパテです。鶏肉ですが、そこはフレンチの技を駆使し、手間暇だけをやたらとかけて、癖のあるガレット生地にもあうように仕上げました。コクのある味わいと数種類のスパイスが入ったパテもヱビスビールとの相性も非常に良い。そんなガレット生地とパテのつなぎ役に様々な野菜とマスタードを使ったソースで仕上げた逸品です。
ヱビスビール × パテドガレット = 1,000円
なんてクリーミーなんだ・・・サクッとした蕎麦粉のクレープ生地の中にはパテドカンパーニュと新鮮野菜そしてマスタードマヨネーズが織り込まれておりサクッと中はクリーミーでヱビスビールのクリーミーな泡と繊細な甘さに非常に合う。そして野菜のシャキシャキっとした歯ごたえ。結構意外だったがガレットは通常シードルなどに合わせることが主流であったがここまでヱビスビールに合うとは。お世辞抜きで「クリーミー」×「クリーミー」の絶妙なバランスはさすが長年フレンチの世界で腕を磨いた仲道シェフの工夫が感じられる逸品でした。